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michi suwa

タイトルなし

晴れ。土曜日。

午前中は息子の宿題を見て、一緒にマイクラして、正午過ぎに一人で自由が丘へ行った。

21yo-jの午腸さんの展示。会場の奥のかど、高い位置に設置された円弧が、7メートルの天井高をぐっと引き伸ばす。気持ちがいい。

ギャラリーの隣の家が解体されるようで、足場が組まれていた。帰りのタクシーを待つ間、その様子をKさんと眺める。防塵防音ネットを張るための鉄パイプが屋根より2、3メートル高い位置まで組まれていた。あのくらいの高さが必要なのよとKさん。家を建てる時の足場よりも、それは多分ずっと高くて、今解体される段階になって初めて現れたこの家の大きさ、形を、おそらく家主も知らない。塵芥が充満する新しい家の形に興奮していたら、背後でタクシーは随分前から待っていた様子だった。

夕飯の買い物をして家に帰って、アトリエで一息ついた。窓の外、見えないくらい遠い場所から歓声と拍手が聞こえた。が、一瞬間後、それは数メートル先で、車が車庫に入る時のタイヤが潰れながら擦れる音だと、納得した。

午腸さんの作品のせいか、尺度がおかしい、面白い。