晴。
久しぶりに電車に乗って外出。リウマチ治療のための通院。二週間ぶりの電車は窓がいっぱいまで開けられて、人と人の間隔が2メートルより狭まることはほとんどなかった。
先生と話して、薬を受け取り、また電車に乗って自宅へ帰る。最寄り駅からのタクシーを降りて、家までの細い坂道を歩いている途中で鍵を忘れたことに気づいた。夫と息子は買い物に行っているはず。仕方ない。坂道の傍の崖を観察して時間を潰した。落ち葉を鳴らすトカゲが3匹。
晴。
久しぶりに電車に乗って外出。リウマチ治療のための通院。二週間ぶりの電車は窓がいっぱいまで開けられて、人と人の間隔が2メートルより狭まることはほとんどなかった。
先生と話して、薬を受け取り、また電車に乗って自宅へ帰る。最寄り駅からのタクシーを降りて、家までの細い坂道を歩いている途中で鍵を忘れたことに気づいた。夫と息子は買い物に行っているはず。仕方ない。坂道の傍の崖を観察して時間を潰した。落ち葉を鳴らすトカゲが3匹。
晴。
朝7時55分、登校班の集合時間。黄色いランドセルと黄色い帽子姿の息子は小走りで列に着いて行く。
小規模の幼稚園に通っていた息子は、同じクラスによく知る友達は居ない。しかも明日からはまた休校。教室での息子を想像して昨夜はよく眠れなかった。
11時30分、届くはずの下校を知らせるメールが来ない。迎えに出たいが、VOCA展の作品返却のヤマトさんとの約束も近づいていて、出るに出られない。そうしてるうちに、勢いよく玄関を開けて「ただいま」と息子が帰って来た。元気そうな表情を見て深く安堵。昼食を食べているところに、ヤマトさんも到着。
息子は学校で覚えた歌を振りつきで歌ったり、色々な方向に飛びながら今日のことを話してくれた。担任の先生のこともとても好きなのだと言う。良かった。マスクがなくなっていたり、ハンカチがランドセルの底で潰れていたり、防犯ブザーのヒモがほつれていたり、不思議な痕跡は多々あるけれど、御愛嬌。
夕食時、テレビがわりのタブレットでは緊急事態宣言の首相記者発表。息子は手話通訳に釘付けになり、箸が進まない。
結局、国民の皆さんの同調圧力と忖度で危機を乗り切って下さいと。補償の額は大きく、間口は小さくと。恐ろしく空疎な言葉の羅列。
なんとか食べ終えた息子にタブレットを譲り、食器を洗う。
20時30分、息子就寝。明日から何して過ごそうね。
快晴。
明日にも緊急事態宣言が出そうな中、迷走の末に行われた息子の小学校の入学式。入学式の今日と始業式の明日だけ登校し、また休校に入る。
昨夜遅くまで、他校に入学予定の子のママたちと情報交換、意見交換し、迷いに迷ったが、息子と私で参加することにした。学校に行ってみると、体育館も教室も廊下も可愛らしく飾り付けられ、先生たちは満面の笑みで迎えてくれた。お祝いの空気に、息子は緊張しながらも嬉しそうにしていた。子ども達の様子にこちらも笑顔になる。この子たちが健康で、またここに集まれるようにと願うばかり。
互いの為に、近づき過ぎず、話し過ぎず、動き過ぎず、だけど、知恵は惜しみなく出し合って、互いの為に道を探す。そんな新しい価値観を息子たちは学んでいく事になるのかもしれない。
まだよく知らない同士で校庭の遊具で遊ぶ子ども達を見て、そんな事を思った。
入学おめでとう。