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michi suwa

出校日

曇時々雨。

息子は今朝も涙の登園だったようだ。みんなと同じペースで出来ないことを実感せざるを得ないところに進んで身を置くことは、簡単ではないし、そう気付いたから泣くのだろう。気付いたこと、泣いてそれを訴えることが、今息子が見せてくれる成長なのだと思う。

大学は講評2日目。前期の最後の講評。昨日も今日も、感動させられる場面がいくつもあった。汲みきれず、ことばが追いつかない場面は多々。終えた今は、立ち会えたことが只々有難い。

帰ると息子は寝ていた。週末は、とにかくゆっくりべったりしよう。

出校日

曇。

食事の準備と弁当作り。息子は海へ遠足の日。お弁当箱が広げられるかどうか分からないので、炊き込みごはんのおにぎりとバナナ。大体支度を終えた頃に夫が半分寝ている息子を抱いて起きてきた。泣いて登園するようになってから、初めての出校日。今日はどうか。夫に託して家を出る。

大学は今日と明日が講評。汲んで、自問し、独善的にならないよう話したい。夫から、息子は出かけに愚図ったが、みんなと無事に海へ向かったとメール。楽しめてるといい。

家に帰ると息子はリビングで寝ていた。抱っこして寝室に運ぼうとすると、薄眼を開けた。少し話しかけながら、添い寝で寝かしつけ。

20時半就寝。

雨のち曇。

今朝も息子の泣き声を背中で聞きながら立ち去る。集合場所まではいつもの様子で行けるのだが、私の手を離す段階になると泣き出してしまう。幼稚園がダメになった同じタイミングで夫のことも拒絶するようになった。

息子を送ってから一度家に戻り、園舎へ向かった。同級生のお母さんとフリーマーケットの準備。子どもたちも園舎へ来たが、息子を刺激すまいと隠れて作業。

雨に濡れた畑。

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家に戻り家事を片付け、ひと息つくとお迎えの時間。集合場所に向かう途中で息子たち一団に遭遇。「下で待ってるからね、頑張って」と声をかけると、他の子につられるようにして息子は手を振っていた。足は重たそうだが、顔は柔らかかった。

お迎え後は16時まで公園で遊び、家に帰った。久しぶりに、風呂と夕食を済ませて寝かせられた。19時半就寝。

タイトルなし

曇。

今朝も息子は涙の登園。私の足にくっついて離れようとしない。最近、活動のペースが上がって、マイペースな息子にはしんどい場面が増えてきたと、先生。どこかで自信を持てるきっかけがあるといい。試練の時。しばらく続くかもしれないが、乗り越えると信じて待とう。

日中はアトリエで作業。はかどった。

15時にお迎えへ。息子はいつもと変わらない様子だった。おやつを食べて、30分ほど遊んで帰った。

家に着いたのは16時半頃だったが、やはり息子は自転車で寝てしまった。そのまま就寝。

夜もアトリエで作業が出来た。

タイトルなし

曇。

息子は朝の目覚めは良かったが、なかなかの愚図り様。私は私で手足の腫れと痛みが酷く、食事と出かける準備で手いっぱいで、全く余裕がなかった。そのまま登園。

登園時は普段と変わらない様子だったが、駆けっこの途中に何かがきっかけになり、大荒れに。途中まで手を繋いで行ったが先生に引き渡そうとすると、帰ると言って激しく泣いた。しばらく説得を試みたが、泣くばかりなので、一度家に連れて帰ることにした。

朝の時間にほとんど相手をしてやれなかった後ろめたさもあった。コンビニでアイスを買って、家で一緒に食べ、膝の上で抱っこして録画してあった子ども番組を見た。同じ番組を2回見たところで「幼稚園行く?」ときくと、コクンと頷いた。自転車でみんなが行くことになっている公園へ向かった。途中、休憩中の一団に無事合流。息子は上級生と手を繋いで歩き出した。

行ってらっしゃい。

そのまま園舎へ向かい、畑の様子を見て、家に戻ると、すでに昼過ぎ。簡単に昼食を済ませ、洗濯と掃除をして、お迎えの時間まで横になった。腫れと痛みはまだ引かない。

15時過ぎにお迎え。息子はみんなから少し遅れて、でも楽しそうに帰って来た。そのまま同級生と17時まで公園で遊び、スーパーへ寄って帰ると、息子は自転車で寝ていた。

まだ体調が本調子ではなかったのかもしれない。私もゆっくりと台所を片付け、度々起きる息子をなだめ、その度に一緒に横になり、を繰り返して、アトリエで作業を進められたのは寝るまでの2時間だけだった。

思うように動けないもどかしさが、何度も押し寄せる苦しい1日だった。

部屋に流れる時間の旅

雨のち曇。

息子は元気。一番に目を覚まして「もう起きようよー」と急かす。一緒に下に降りて、ゆっくりと朝食の準備。息子は昨日と打って変わって怖いくらいに聞き分けがいい。昼前に息子を夫に託して家を出た。

三軒茶屋のシアタートラムへ。以前はしょっちゅう来ていた場所。しかし、ここ何年かは足が遠退いていた。世田谷線の改札とシアタートラムとキャロットタワーに囲まれた広場のサブウェイが懐かしい。キャロットタワーの地下のリトルマーメイドでパンを2つとコーヒー。劇場ロビーでチケットの受付けを済ませて、少し周りをうろつく。開場時間にロビーに戻り、整理番号を待って客席に着いた。

チェルフィッチュ『部屋に流れる時間の旅』を観た。2012年のある男の部屋。開演後しばらく男は客席に背を向けて椅子に座り、特有の虚ろな動きを続けている。その男に「ねえ、覚えてる?」と薄く笑みを浮かべて、2011年3月11日の地震の前後のことを話し続ける女。男はほんのたまに「そうだっけ」と曖昧に応える。女の言葉は男に向けられているのだが、発せられた先から中空を漂い、時間をかけて客席に沈む。もう一つ椅子が空いているが女は座らず、部屋の中のもの(カーテン、テーブルの上の水の入ったコップ、ターンテーブルで回る石…)を玩びながら、男の周りを怪しくゆっくりと動きまわる。もう一人の女が、これから恋人になるこの男の部屋へと向かっている。登場するのはこの3人。舞台は終始部屋の中。静かに一定のテンポで進む芝居の横で微かな音と共にゆっくりと明滅する電球。舞台中央のカーテンの向こう側、ターンテーブルの脇、車の車輪ほどの大きさの曇りガラスの円盤の向こう側、玄関らしき位置に取り付けられたキャビネットの中…で電球が、呼吸するように、静かに目を閉じるのを促すように明滅していた。芝居が進むにつれ「ねえ、覚えてる?」と話す女は一年前のあの地震の4日後に死んだ男の妻であることが分かる。幽霊となった妻の口から語られる、地震から死ぬまでの4日間に感じた、地震をきっかけに世界は生まれ変わり人々が助け合う素晴らしい場所になるという希望の行方を、2017年の今を生きる観客は知っている。観客の深い嘆息が明滅する光に交わる頃、晴れて恋人になり手を握る2人とその横で変わらず薄く笑みを浮かべる妻の幽霊を部屋に残したまま、芝居は幕を下ろした。『地面と床』(2013)に続く、あの日から変わりながら生きる者と留まろうとする者の物語。「ねえ、覚えてる?」と問われ続けることを、演劇という逃れようのない場所で体験しなければならなかったのだと、思わざるを得ない現在を私は生きている。

劇場を出てすぐに世田谷線に乗って下高井戸へ。JAZZ喫茶で大学の同級生の展示を見る。黒インクの勢いのある線で描かれたJAZZ奏者たち。上手いなあと唸る。奏者に詳しければまた違った楽しみ方も出来たかもしれない。たまたま一緒になったもう1人の同級生と3人でしばらくコーヒーを飲みながら話す。懐かしい楽しいひと時。展示に合わせて作ったというトートバックを購入。2人と別れて、急いで帰った。

最寄り駅の近くにあるピザ屋で夫と息子と合流。そこでピザとペンネとアルコールを少し。夫は風邪を息子にもらってしまった様子。

息子は21時半就寝。

 

土曜日

晴。

息子は熱。日中は37度台だったが、夕方には38度を超えてしまう。咳はさほど酷くない。食欲がないのでヨーグルトや野菜ジュースやおやつのようなパンを与える。昼寝もたっぷりしたが、20時には寝た。終始涙目。触れると湿っぽく熱い。私の関節も腫れと痛みが引かない。息子とひたすらダラダラとやり過ごした。