blog

michi suwa

自由が丘

晴。

手首、足首の局所的な痛み。今日は足首が特に痛む。

夫を見送って、家事を片付けながらゆっくり身じたくをして時計を見ると、既に12時になっていた。

家を出て、息子と自由が丘へ。週末の東横線は若い女性の客でもの凄い混雑ぶり。昼食は息子のリクエストでハンバーグ。一人前をごはん大盛りにしてもらい、2人で分けて食べた。私が嫌いな玉ねぎを息子はよく食べる。

ギャラリー21yo-jと昔の同僚の個展へ。どちらの場所も息子を連れて行っても、ある程度は受け入れてもらえる場所だ。息子はそれぞれの場所で飴とビスケットをもらった。

自由が丘は、九品仏緑道以外の道はほとんど歩道がない。手を引かれずに歩ける緑道を、息子はゆっくり楽しんで歩いていた。途中、息子より少し背の高い女の子が近づいてきて、息子と遊びたそうに笑顔で顔を覗き込んだり、息子と同じことを隣でやって見せたりした。女の子の父親と思われる男の人が女の子の手を引いて行ってしまうまでの数分間、息子と女の子の間で会話はなかったが、女の子の笑顔に息子も応えるように、大きな身振りで、時たま大きく笑い声を上げてはしゃいでいた。

帰りの電車で息子は眠った。

引越しを機にベビーカーを引退させたが、心配をよそに息子はよく歩く。今日も最後までしっかり歩いた。寄り道の積み重ねでなんとか目的地に着いている状態だけれど、全てが遊びの時代に生きてる息子にとっては、これが自然なことなのだろう。

明日は雨だ。

金曜日

晴。金曜日。

頭痛は変わらずだが、風邪の症状は治まった。昨日ゆっくり出来たおかげで倦怠感も和らいだ。バタバタと朝食、週一回の皮下注射を打って、痛み止めとステロイドをのみ、支度を済ませ、夫に見送られて息子と家を出た。

金曜日は息子を一時保育へ預けている。一時保育を利用するようになって、まる一年が経とうとしている。幸い息子は保育園で過ごす金曜日を楽しんでいる様子だ。行きたくないと言ったり、泣いたりは最初の数回と引っ越しの直後だけだった。保育園で過ごす金曜日も今日を含めてあと2回。4月からは幼稚園での生活が始まる。

息子と別れた後、展示を見に行くため電車に乗ったが、メールを何件か返しているうちに見事に乗り過ごしてしまい、1時間ちょっとで着くはずが2時間かかってしまった。

金曜日を展示を見ることに使うのはいつぶりだろう。少なくとも今年に入ってからは初めてだ。年末からは、引っ越しに伴う作業と通院とで貴重な金曜日は使い果たされてきた。

 

目白のTALION GALLERYで髙柳恵里 “事実” を見た。

迷いの糸を張り詰めた、刺されるような緊張感を、髙柳さんの作品からはいつも感じていた。しかし今回は少し違う印象で、時間を感じる隙間がある。迷いの先で、ものの場所が決まり、やがて第三者の目に触れ、作者がその場所を去った後もあり続けているうち、会期が進むにつれ、ギャラリーのスタッフは段々と慣れてくる。意識されていたことの鮮明さが薄れる。初めて訪れる人の目に触れるとその鮮明さは回復するだろうか。私はここに訪れるのは一度きりだろうが、私が目撃しているのはどの段階なのだろう。黒いチョッキ、泥やコップに入った水、木片、糸などが比較的可変的で周囲の影響をうけやすいものだからか。ギャラリーの床のコンクリートなど、場所の持つ特性との親和性も関係しているだろうか。あるいは、これはもう見ている私の経験値に委ねられている部分なのかもしれない。違和感、緊張感、髙柳さんの作品を見ることで得られるこういった感覚は、見る側にもかなりの部分を任されているのは確かだろう。

カタログに寄せられた沢山遼さんのテキストに写真の残酷さと髙柳さんの作品の残酷さの類似性が指摘されていて、確かにその通りだと頷くのだけれど、それもどちらかと言えば今回の展示を見る前までの方が当てはまる。写真はその先の時間を奪ったうえで、映り込む事実を予測を超えて突きつける。「不意打ち」。意識の風化を拒絶する強烈な「不意打ち」。その鋭さとは少し違う佇まいが今回の作品にはあったように思う。作品集を見ていると、比較的初期は「不意打ち」が意識的に作られていたのが、段々と「不意打ち」との関係がストイックになって、「不意打ち」待ちの時間も作品が内包し始め、見る側の持つ時間と経験にも問いかけ始めたのかもしれない、そんな風にも感じた。

髙柳さんの言葉の中で「私にとって」という表現が多く用いられるのは、そういう「不意打ち」との関係の変遷があったからなのではないかと、勝手に想像した。

 

生意気にも長々と展示の感想などを書いてしまったが、ようやく訪れた展示を見るチャンスにちょうどこの展示に当たったことは、ラッキーとしか言いようがない。

午睡

曇。

今朝も身体は痛む。加えて頭痛と咽頭痛。この冬何度目の風邪だろう。ひき始めはいつもこのセット。こじらせるとリウマチの薬を休まなければならない。なんとか喉で食い止めたい。

息子も鼻水。食欲は戻った。日曜日にマルシェで買ったピーナツバターをえらく気に入ったようで、器用にパンに塗って食べていた。

午前中、ケーブルテレビの工事が入るとの連絡あり。家で粘土と折り紙で遊んだ。ちぎり絵を始めてみたが、息子はすぐに飽きてしまった。体調が良くないと、気持ちよく構ってやれない。

昼頃、母が来てくれたので息子の食事を母に頼んで、私はベッドで少し横にならせてもらった。いやに静かだなと思ったら、息子は食事しながら寝てしまったらしい。片手にかじった焼きおにぎりを持って眠っていた。息子もベッドに寝かせて一緒に横になっていたら、私もいつの間にか眠ってしまった。

目を覚ますと17時をまわっていた。さすがに寝すぎた。息子は汗をかいてる。これですっきり風邪が治ればいい。

 

小学校の同級生と子どもの通学路について話をする夢を見た。その同級生とは仲は良かったが、卒業してから一度も会っていない。何年か前にSNSで再会して、娘がいることは知っている。SNS上でもやりとりすることはほとんどないけれど、彼女の投稿から気がかりなことがある。心穏やかに元気に過ごしていてほしい。

 

よく寝た息子は絶好調で、母をなかなか帰そうとしない。母が帰った後もしばらく遊び、22時に寝た。

寝る前に読んだ絵本。

「風の子しりとり」

「かばくん」

はらぺこあおむし

「おばあさんのスプーン」

タイトルなし

晴。

あちこち痛み、全身に強い倦怠感。

天気が良いのに息子を外遊びに連れて行ってやれないかもしれないと思っていたところに、自宅の残工事が入るとの連絡あり。工事が終わる昼すぎまで、家の前でボールを転がしたり部屋で絵本やテレビを見て過ごす。

工事の業者が帰った後、一時保育に預けている保育園で息子に検査を受けさせるため、自転車で家を出る。息子は途中で眠ってしまった。

ミスドで息子を抱いてコーヒーを飲みながら目覚めるのを待つ。息子の頭は干した布団の匂いがする。60代くらいの男の人が楽しそうに独り言を言っている。しばらくして目覚めた息子を連れて保育園へ。

検査の注射は1本目は失敗して結局2本打たれたが、息子は泣くことなく終始黙ってじっとしていた。近所の友達親子と合流し、スーパーに寄って帰った。

帰宅後、なぜか息子は夕食をいらないと言う。何度聞いてもいらないと言うので、風呂に入ってそのまま就寝。夕食を食べないことを怒っているという態度を崩すタイミングを見つけられず、私も息子も口数少なく苦い1日の終わりになってしまった。食欲がないのは仕方ない。深刻な原因が無ければいい。

 

(取り立てて書くことのない日ほど微細なことの羅列で字数が多くなる。日記を再開して3日目。体調や生活について、こうして誰でも見られるところに記録することにまだまだ迷いがある。3日の間に何度も消そうとしては、留めている。もう少し、続けて見よう。)

水星

雨。

3人で家を出て、夫は仕事へ、私と息子はワークショップに参加。地球暦という太陽を中心にまわる惑星の位置を大きな円に配置した暦についてのワークショップ。

暦に従って惑星ピンを毎日少しずつ動かしていくと、地球を含めた惑星の位置を視覚的に確認出来る。

この暦のスタートが春分の日。この日記再開もこれに合わせた。

ワークショップでは、今年、特に意識して追いかける惑星をひとつ選んだ。選んだ惑星は水星。太陽系の惑星の中で一番小さくて一番太陽に近い星。太陽の引力に吸い込まれまいとして早く公転するため、地球に近づいたり遠のいたりを一年に何度か繰り返す。

太陽に近いために、地球から見ることは難しく、見ることが出来ても限られた環境で、時間も短い。

せわしない水星。

まだまだ、息子との生活は水星のペースかなということと、変化の多い一年になりそうだなという予測から、水星を追いかけることにした。

マス目ではない暦で過ごす一年が楽しみだ。

 

息子のこと。

何回かトイレで大きい方が出来ている。恐怖心を何かの拍子に克服したか。便秘が治ったせいか。

洋服の脱ぎ着が上達。見えない引っかかりに対処することが出来るようになった。

 

身体のこと。

起床時、手首から先、両手全体に腫れ。腫れは時間とともに引いたが、左手首は少し角度を違えると強い痛み。夕方から足首、足裏、腰が痛む。

 

(春分の日から日記を再開。生活と体調について記録を残していこうと思う。書き方はまだ定まらない。)

春分

晴。暖かい。

息子、夫と自転車で近所の小学校へ。裏の森がアスレチックになっていて、登ることに熱心な息子は楽しんでいた。手がかり足がかりを探して、体重を移動させながら身体を持ち上げることに強い達成感を感じている様子。

校庭では地元のサッカーチームが練習をしていた。

休日の学校は意外にも賑やかだった。

夕食はカレー。

夕食後、鯉のぼりとモビールをリビングに飾った。

 

起床時、手首足首が痛む。夕方には足が浮腫み、足首から足裏にかけて痛む。床につく頃には腰、尾骶骨に痛み。

 

(一度良くなっていたリウマチがここ数日再燃傾向。春分の今日から、体調と日々のことをここに書き留めておこうと思う。)

展覧会のお知らせ

仮設と星屑

ーひとつの夏を創出すること、

……われわれのなすべきはこのことである。(リルケ

2016/8/11-10/3

諏訪未知、保坂毅

企画:広川マチ子   テクスト:林道郎

A-things  www.a-things.com

武蔵野市吉祥寺北町3-5-8イトーピア吉祥寺マンション1F(けやき並木通り側)

月・火・水曜日休 12:00-18:00

JR 吉祥寺駅/ 三鷹駅より徒歩18分 吉祥寺駅北口バス乗り場 1・2 番より関東バスで約5分 成蹊学園前下車徒歩2分

保坂毅さんとのコラボ展示です。展示は数回にわたり変化します。また、林道郎さんのテクストも配布されます。ご高覧いただきますようお願い申し上げます。