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michi suwa

始業式

晴。

朝7時55分、登校班の集合時間。黄色いランドセルと黄色い帽子姿の息子は小走りで列に着いて行く。

小規模の幼稚園に通っていた息子は、同じクラスによく知る友達は居ない。しかも明日からはまた休校。教室での息子を想像して昨夜はよく眠れなかった。

11時30分、届くはずの下校を知らせるメールが来ない。迎えに出たいが、VOCA展の作品返却のヤマトさんとの約束も近づいていて、出るに出られない。そうしてるうちに、勢いよく玄関を開けて「ただいま」と息子が帰って来た。元気そうな表情を見て深く安堵。昼食を食べているところに、ヤマトさんも到着。

息子は学校で覚えた歌を振りつきで歌ったり、色々な方向に飛びながら今日のことを話してくれた。担任の先生のこともとても好きなのだと言う。良かった。マスクがなくなっていたり、ハンカチがランドセルの底で潰れていたり、防犯ブザーのヒモがほつれていたり、不思議な痕跡は多々あるけれど、御愛嬌。

夕食時、テレビがわりのタブレットでは緊急事態宣言の首相記者発表。息子は手話通訳に釘付けになり、箸が進まない。

結局、国民の皆さんの同調圧力と忖度で危機を乗り切って下さいと。補償の額は大きく、間口は小さくと。恐ろしく空疎な言葉の羅列。

なんとか食べ終えた息子にタブレットを譲り、食器を洗う。

20時30分、息子就寝。明日から何して過ごそうね。