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michi suwa

なんて事だ

12月とは思えない暖かい日が続いている。

今日は息子が幼稚園へ行っている間に展示をひとつ見に都内へ出かけた。

整えられたモノが並ぶ。次来た時には別のモノが整えられて、いいなと思われるのを待っているのだろう。ライフステージとか季節とか、他人の欲望にセンスよく応えるために並んで待っている。埃や手垢は無い事になっているが、場所はゆっくりとくたびれていく。その環境での高柳恵里さんの作品体験は格別だった。まだ言葉はちゃんと見つからない。

会期が終わった後に再びこの場所に来たら、高柳さんの作品は無くなっているだろうが、そうも言い切れない気がして困った。もしかしたら、この出会い方を模すことは出来るかもしれないという淡い期待。たとえ作品が無くても、今日の体験があれば、この出会いを果たせるかもしれない。でももし叶わなかったら、整えられたモノの中で絶望するしかない。いや、間違いなくそうなる。なんて事だ、、。

爽やかな絶望を抱いて、息子お迎え。おかえりなさい。一週間お疲れ様でカレーを作った。もう金曜日の夜。なんて事だ。