晴のち雨。
木曜日。息子は遠足の日。いつもより15分早く駅に集合。大きなリュックサックの日焼けした子どもたちが、通勤の大人に挟まれて駅に入っていった。北鎌倉から鎌倉までのハイキングコースへ行くそう。
息子を見送った後、家の片付けを済ませてから園舎へ。畑に水をやり、花の植え替え。ここでの土いじりが今は何よりもストレス解消になっている。ありがたい。
昼すぎに家に戻ると、雷鳴を合図に雨が降り出した。アトリエで少し作業をしてお迎えへ。息子は元気。途中、雨に降られながらも、しっかり歩いたようだ。
家に帰るとスイッチが切れたのか、ちょっとしたきっかけで繰り返しグズグズに。私の方は低気圧のせいか酷い頭痛。気持ちよく対応してやれない。息子との短い時間をイライラしながら過ごしたくないと思って、立て直そうと思っていると、すでに息子の目は閉じる寸前。
６時半就寝。
曇。
上着がないと肌寒い。
息子は今朝もはっきりと幼稚園に行き渋る。私も幼稚園に預けることに慣れてきて、動いたり大学に行っていることもあり、預けていることの緊張感は4月よりも明らかに薄らいでいる。息子の方も、何故行かなければならないのだろうと疑問を感じる余地が出てきたのだろう。
何とか行く気になった息子を送り、家に戻って少し家事を片付けて、また家を出た。
六本木〜表参道周辺のギャラリーを回り、Hさんとその知り合いの方と会った。話が面白く、目が開かれる。考えれば分かることのようで、気付けないことのなんと多いことか。頭にも身体にも巡る面白さ。同時に自分がいかに毒に塗れて汚れているかを思い知らされる。ただ一方で、俗っぽいことが少し愛おしく感じたり。
人に会ったり、動き回る日が続いて身体は限界。息子との時間も短い。明日は休もう。
晴のち曇。
５月後半に入る。息子は今日もまだ家で遊ぶと行って少し行き渋る。夫が数分間遊びに付き合うと、切り替えてサンダルを履いて玄関を出た。先生への引き渡しもスムーズにいった。
家に帰って、掃除と昼食の準備。幼馴染みが２人と赤ちゃん１人が来てくれる。駅まで迎えに行き、家に戻ってゆっくり話しながら昼食。引越し祝いにといい色合いのコースターと室内プラネタリウムをもらう。全員が子どもを幼稚園に預けているため、お迎えに間に合うように解散。
迎えに行くと息子は浮かない表情で、すぐに帰るという。頬には涙の跡。何かきっかけがあって泣けてきたのだろう。わからない。わからないが、それが預ける意味というもの。息子から話さなければそれでいい。
家では機嫌よく遊び、プラネタリウムを抱えたまま７時半就寝。
曇。
昨日、家事を何もせず寝てしまったせいで朝はバタバタ。息子もグズグズ。夫の機転の利いたひと言で息子を何とか幼稚園へ送り出せた。ひとりだったら、グズグズをさらに追い詰めて、泣き叫ぶ息子を引きずって幼稚園へ行くことになっていたかもしれない。
息子を送ったあしでそのまま病院へ。昨日、動きすぎたのか、天気のせいか、痛みが強い。診察して、肺のレントゲンを撮り、バイオ製剤の切り替えのため看護師の指導を受けて皮下注射。大げさに黄色い合皮張りの１人がけのリクライニングソファーに座って、説明のDVDを見る。強烈に眠たくなる。血圧、体温、脈を測った後、アレルギー反応が出た場合に備えて生理食塩水を点滴しながら、皮下注射を打った。特に副反応はなし。病院を出て薬局で薬を受け取って、近くで昼食をとって、時計を見ると２時を回っていた。まっすぐお迎えへ。痛みと倦怠感が強く、あまり周りと話す気力がわかない。息子とスーパーへ寄って帰った。
息子は７時半には寝た。
制作していると痛みが麻痺するのか、あまり感じない。大学にいる間もそう。後でドッとくる。
雨。
一日中雨。夫は出張で居ない。息子と２人、何処にも出かけず家で過ごした。家事も極力せず、息子の好きなように遊びに付き合う。
こちらから働きかけなくても、息子は遊び続ける。次々に気ままに変わっていく遊び。散らかしても今日は危なくない限りに放置した。切り刻んだ折り紙、ストロー、粘土、ママゴト道具、トミカ、楽器が散乱している中で真剣に絵を描く姿がなかなか様になっている。今日は本当に何もせず、息子の横に座っていた。叱ることもほとんどせずに済んだ。こちらが何もしないでリラックスしていれば、こんなに平和に過ごせるのか。嬉しいようで悲しいようで嬉しい発見。いつもそうしてばかりではいられない。たまにはこう言う空白の日を息子と過ごそう。
家から出なかったにも関わらず、７時過ぎには寝た。
晴。
今日も出校日。
息子は幼稚園で忍者になる日。毎月一度、忍者の先生に刀や手裏剣を教わる。甚平を着て腰紐を結び、プラスチックの刀を持たせて登園するよう夫に伝えて、家を出る。
大学は昨日に引き続き講評会。昨日より楽しめた。人に見せる欲望について考える。見る見せる見せないの隙間の垢のような、認識の網にかからないものは堆積を許してくれるだろうか、現れた先から消えていくものか。この日記のことも。読み返す時間というのもまた。
帰ると息子は眠たそうにしながら母と遊んでいた。幼稚園が15時までの初１週間が終わった。お疲れさま。
